子ども心理カウンセラーになるための資格と仕事内容は?資格の取得方法や通信講座もご紹介

子ども心理カウンセラーになるための資格と仕事内容は?資格の取得方法や通信講座もご紹介

心に悩みやストレスを抱える子どもは、年々増加しています。

またそのような子どもに対し、どう接したらいいかわからないと悩む大人も増えています。

子ども心理カウンセラーは子ども心理の専門家として、さまざまな分野で需要が高まる職業です。

こちらの記事では、子ども心理カウンセラーの資格の必要性やおすすめの通信講座、具体的な仕事内容や勤務場所などをまとめました。

子ども心理カウンセラーとは?

子ども心理カウンセラーとは、新生児期から思春期までの子どもの性格や人格に関する知識と、適切なカウンセリングやアドバイスをする技術を習得している人物です。

乳幼児や小さな子どもは、自分の気持ちをうまく人に伝えられません。

そのため、子どもの年齢や成長段階にふさわしい関わり方が必要になります。

子ども心理カウンセラーの仕事は専門知識を活かして、子どもの悩みやストレスに向き合い、少しでも軽減できるようにサポートします。

また子どもだけでなく、子どもへの接し方に悩む親や教師に対するサポートも大切な仕事です。

子ども心理カウンセラーの資格の必要性と学習方法

子ども心理カウンセラーの資格の必要性と学習方法

子どもは発達の段階や成長に合わせて、心がさまざまに変化していきます。

悩みを抱えている子どもにどう接すればよいか、どう対処すれば子どもの悩みを軽減できるかは非常に難しく、日常生活では身につかない知識です。

子ども心理の知識により、子どもへの適切なアドバイスやケアが可能になり、ストレスの緩和や正しいコミュニケーションにつながります。

子ども心理カウンセラーとして活動する際も、子ども心理の資格は知識や技術の証明になります。

子ども心理の学習方法は、以下の3つです。

  • 学校に通う
  • 独学で勉強する
  • 通信講座を受講する

大学や専門学校ではより専門的な学習が可能ですが、通学の必要があるため時間と費用が必要となります。

そのため仕事や育児との両立が難しく、時間のない方には向いていません。

また独学の勉強では学べる内容に限界があり、資格試験に対する対策も難しいのが現状です。

その点通信講座は自宅で学習できるため、仕事や育児などで時間がない方も自分のペースで学習できます。

また、通信講座は資格試験に対応した内容になっているため、効率的に資格の取得を目指せます。

子ども心理カウンセラーの仕事内容・主な勤務場所・年収

子ども心理カウンセラーの仕事内容・主な勤務場所・年収

子ども心理の知識を活かした仕事は、職業や勤務場所により仕事内容や年収が異なります。

ここでは、職業別の仕事内容や年収の目安を紹介します。

幼稚園・小学校などの教師

幼稚園や小学校の教師など教育関連の仕事にも、資格の知識を活かせます。

教師として働く場合は、子ども心理の資格の他に教員免許や保育士の資格が必要です。

勤務場所は、学校・幼稚園・保育園など保有している免許の種類により異なります。

年収は勤務する学校や雇用形態により差がありますが、250万円〜600万円が目安です。

スクールカウンセラー

スクールカウンセラーとして活躍する道もあります。

その場合の勤務場所は、全国の小中学校です。

ただしスクールカウンセラーとして勤務する場合は、公認心理師(国家資格)か臨床心理士の資格が必要な場合があるので注意しましょう。

仕事内容は、子ども心理の知識を活かして子どもだけでなく保護者や教師の悩み相談に応じ、カウンセリングやアドバイスを行います。

常勤か非常勤かなどの雇用形態や勤務する地域により異なりますが、年収は200万円〜550万円が目安です。

習い事や塾の講師

子どもの習い事や塾の講師にも、子ども心理の知識を活用できます。

主な仕事内容として子どもに習い事や授業を教えるため、子ども心理の知識以外に子どもに教えられる専門性が必要です。

勤務場所は習い事や塾の教室、また自宅で教室を開く方もいます。

習い事の種類や頻度によっても異なりますが、年収の目安は200万円〜300万円前後が目安です。

医療の現場

子ども心理の知識を活かし、医療や福祉の現場で子どものメンタルケアを行うのが主な仕事です。

最近では病院やクリニックにカウンセリングサロンを併設しているところも増え、そこでカウンセラーとして働く場合もあります。

子ども専門のカウンセラーは、まだ少ないのが現状です。

大人も対象とした心理カウンセラー全体の年収の目安は、施設によっても異なりますが200万円〜500万円となっています。

カルチャースクールの講師

子どもの心理やメンタルケアについて知りたいというニーズに応えて、カルチャースクールで講師として働く道もあります。

子どもの心理やカウンセリング方法について教えるセミナーや講習を行います。

働く施設や講習の頻度などにより増減しますが、時給1,000円〜2,500円程度が目安です。

講習の頻度や施設の規模により、大きく年収が変化します。

子ども心理カウンセラーとしてのやりがい

子ども心理カウンセラーとしてもっとも大きなやりがいを感じるのは、子どもの悩みやストレスを軽減し、笑顔にできたときです。

心を閉ざしてしまった子どもの心に寄り添い、悩みを共有し、解決に導くのは非常に困難です。

しかし、それができたときの喜びは、何にも代えがたいものになるでしょう。

仕事を通じて悩みを抱えている人をサポートした経験は、今後さらに多くの人を救いたいという意欲にもつながります。

子ども心理カウンセラーとして活動する上で大切なポイントはいくつかありますが、基本的なポイントを2つ紹介します。

1つは、相談者の秘密厳守です。

子どもの心理に関する悩みはデリケートな問題のため、悩みを他の人に話したとわかったらカウンセラーとしての信頼を失ってしまいます。

特に、家庭内の問題保護者やまわりの人に伝えるのを避けるべきです。

もう1つは、相談者が話しやすい雰囲気作りです。

いくら知識や技術を持っていても、雰囲気が話しにくければ相談者は心を開いてくれません。

特に心に悩みを抱えた子どもの多くは、心を閉ざしています。

そんな子どもの心に寄り添い、思いやる優しさや信頼できる人柄が求められます。

子どもの素直な気持ちを引き出すためにも、自分の与える印象に気を配り、話しやすい雰囲気を心がけましょう。

これらの心がけにより、子どもを笑顔にする喜びが得られるのが子ども心理カウンセラーのやりがいです。

子ども心理カウンセラーの代表的な資格 

子ども心理カウンセラーの代表的な資格

子ども心理カウンセラーとして活動したい場合は、資格を取得したほうがまわりからの信頼も得られやすく、仕事によっては資格がないと活動できない場合もあります。

いくつかの子ども心理に関する資格のうち、代表的なものを3つ紹介します。

チャイルド心理カウンセラー

胎児期から思春期までの子どもの成長や心の発達を十分理解し、悩みに合わせて対応できる知識や、問題に対するカウンセリング技術の習得を証明する資格です。

日本メディカル心理セラピー協会(JAAMP)が主催しています。

JAAMPは心のケアを中心とした技術を多数認定しており、こちらは子どもの心理の専門家に与えられる資格です。

子供心理カウンセラー

子どもの人格や性格の形成に関わる知識と、適切なアドバイスやカウンセリングをするためのスキルを証明する資格です。

日本インストラクター技術協会(JIA)が主催しています。

JIAは教える力を中心とした技術を認定している団体で、発行した資格は開業や講師を行うために有効です。

チャイルドカウンセラー

学校で起こるさまざまな問題に対しての専門的な心理学知識や、援助する技術を備えたカウンセラーである証明になる資格です。

日本能力開発推進協会(JADP)が主催しています。

JADPは医療や福祉、社会教育に携わる人々の技能と社会的地位の向上を目的に資格を認定しており、その中でチャイルドカウンセラーは子どもに対するカウンセリング能力を証明する資格です。

子ども心理カウンセラーになるためにおすすめの資格

子ども心理カウンセラーになるためにおすすめの資格

子ども心理カウンセラーとして活動する上で、資格は必須要件ではありません。

しかし、資格取得により専門性をアピールできる、キャリアに深みが増すなどのメリットがあります。

子ども心理の資格の中でおすすめの資格は、次の2つです。

チャイルド心理カウンセラー

医療・福祉関係の仕事やスクールカウンセラーなどの子どものメンタルケアを中心とした仕事に就きたい場合は、「チャイルド心理カウンセラー資格」がおすすめです。

日本メディカル心理セラピー協会(JAAMP)はメンタルケアに関する資格を多く認定しているため、カウンセラーとして働く際の知識や技術の証明になります。

子どもだけでなく、親としての接し方や人間関係の知識も身につくため、保護者や教師と接する機会の多い学校や医療での勤務に活用できます。

チャイルド心理カウンセラー資格試験の概要は、次の通りです。

主催団体日本メディカル心理セラピー協会(JAAMP)
受験料10,000円(税込)
受験方法在宅受験
合格基準正答率70%以上
申込方法インターネット

また、試験は以下の日程で行われます。

資格検定試験2ヶ月に1回
(2,4,6,8,10,12月の年6回)
申込期間試験期間の前月の月初から月末まで
試験期間該当月の20日から25日まで
答案提出期限該当月の30日
(2月のみ28日)
合格発表試験期間の翌月20日

試験期間の前月に申し込み、2ヶ月に1回、偶数月の下旬に試験が開催されます。

答案の提出期限は30日(2月は28日)となっていますが、必着のため余裕を持った提出を心がけましょう。

チャイルド心理カウンセラー

子供心理カウンセラー

教師などの教育関係の仕事、習い事や塾の講師、カルチャースクールの講師として働きたい場合は、「子供心理カウンセラー資格」がおすすめです。

主催団体であるJIAは教える力についての資格を多く認定しているため、教師や講師などの指導する立場の職業に対して有利に働きます。

資格の取得により、子ども心理に関する専門知識と共に人に教えられる能力を有している証明になります。

子供心理カウンセラー資格試験の概要は、次の通りです。

主催団体日本インストラクター技術協会(JIA)
受験料10,000円(税込)
受験方法在宅受験
合格基準正答率70%以上
申込方法インターネット

また、試験は以下の日程で行われます。

資格検定試験2ヶ月に1回
(2,4,6,8,10,12月の年6回)
申込期間試験期間の前月の月末から月初まで
試験期間該当月の20日から25日まで
答案提出期限該当月の30日
(2月のみ28日)
合格発表試験期間の翌々月の10日

チャイルド心理カウンセラーと同様に2ヶ月に1回、年6回の試験が開催されます。

合格発表は翌々月の10日と少し期間が空くため、学習の目処が立った時点で早めに申し込むと効率的に資格が取得できます。

子供心理カウンセラー

資格取得におすすめの資格講座

資格取得におすすめの資格講座

チャイルド心理カウンセラー資格と子供心理カウンセラー資格は、協会に認定された教材の通信講座が2つあり、どちらかの受講がおすすめです。

協会認定の特典として、資格試験が免除されるコースもあります。

どちらの講座も1日30分の勉強で6ヶ月、短期での集中的な勉強により最短2ヶ月で資格の取得が目指せます。

子供心理カウンセラーW資格取得講座 | 諒設計アーキテクトラーニング

諒設計アーキテクトラーニングの「子供心理カウンセラーW資格取得講座」は、子ども心理の基礎から実践、応用まで学習できるカリキュラムです。

2種類の講座があり、それぞれ特徴や費用が異なります。

以下は基本講座の内容です。

対象となる資格チャイルド心理カウンセラー
子供心理カウンセラー
受講料59,800円
分割:3,300円×20回(初回4,276円)
受講期間6ヶ月
(最短2ヶ月)
添削回数5回

プロの先生に監修された教材を使用し、資格試験に対応した内容となっているため、効率的に資格取得を目指せます。

受講生一人ひとりに個別のスタッフが付き、学習サポートを受けられます。

以下はスペシャル講座の内容です。

対象となる資格チャイルド心理カウンセラー
子供心理カウンセラー
受講料79,800円
分割:3,800円×24回(初回3,891円)
受講期間6ヶ月
(最短2ヶ月)
添削回数5回+卒業課題1回(提出にて資格認定)

基本講座よりも受講費用が高くなる分、資格試験が免除され、確実にチャイルド心理カウンセラーと子供心理カウンセラーの2つの資格を取得できます。

協会の試験日程を待たずに卒業課題の提出により資格認定されるため、短期間で資格取得できる点も大きなメリットです。

子供心理カウンセラーW資格取得講座

子ども心理資格取得講座 | SARAスクールジャパン

SARAスクールジャパンの「子ども心理資格取得講座」は、子ども心理についての知識を初級、中級、上級と段階的に学習できる講座です。

2種類のコースがあり、特徴や費用が異なるため自分に合ったコースを選びましょう。

基本コースの内容は以下の通りです。

対象となる資格チャイルド心理カウンセラー
子供心理カウンセラー
受講料59,800円
受講期間6ヶ月
(最短2ヶ月)
添削回数5回

テキストで基礎知識を身につけ、問題集で学習の定着度を確認しながら進められます。

受講期間中は無料で何度でもメール質問ができるため、初心者の方も安心して学べます。

プラチナコースの内容は以下の通りです。

対象となる資格チャイルド心理カウンセラー
子供心理カウンセラー
受講料79,800円
受講期間6ヶ月
(最短2ヶ月)
添削回数5回+卒業課題1回(提出にて資格認定)

協会認定の特典として、卒業課題の提出により資格試験が免除されるため、最短2ヶ月で2つの資格の同時取得が可能です。

資格の複数取得により、子ども心理に対する意欲や専門性の高さをアピールできます。

なるべく初期費用を抑えたい方には基本コース効率的に資格取得を目指したい方にはプラチナコースがおすすめです。

子ども心理資格取得講座

子ども心理カウンセラーの資格で子どもを笑顔に!

子ども心理カウンセラーは学校や医療の現場、福祉施設でのカウンセリング業務子ども心理について知りたい人に向けて講演を行う講師として活躍できます。

子ども心理の問題を解決に導くのは簡単ではありませんが、その分子どもが笑顔になっていく姿を見られるところには大きなやりがいを感じられます。

子ども心理カウンセラーとして活動したい場合は、通信講座を利用した効率的な資格取得がおすすめです。

資格の専門知識で、あなたのまわりの子どもを笑顔にしている姿を想像してみてください。

まずはホームページをチェックし、子ども心理カウンセラーへの一歩を踏み出しましょう。