【徹底調査】ペットシッターになるために保有していると有利な資格は何なのか?

【徹底調査】ペットシッターになるために保有していると有利な資格は何なのか?

近年のペットブームにより、家庭で犬や猫などの動物を飼育する人が増えています。

しかし、飼い主が長時間家を留守にしたり、病気やけがでペットの面倒をみられなかったりする場合があります。

ペットシッターは、自宅に出向いて飼い主の代わりにペットの世話をする、人気のサービスです。

この記事ではペットシッターを目指す人に向けて、さまざまな情報を紹介しています。

ペットシッターについて

ペットシッターとは、「ペットの世話を代行する人」という意味です。

飼い主がペットのお世話をできない場合、ペットホテルなどペットを預けて面倒をみてもらう施設もあります。

しかし猫などストレス耐性の弱い動物は、過ごす場所が変わるとトイレをがまんしたりご飯を食べなかったりして、体調が悪化するケースが見受けられます。

ペットシッターに自宅まで来てもらい、いつも通りの世話をしてもらえば、ペットのストレス軽減につながるでしょう。

ほかにも、飼い主から依頼があればいつも服用している薬を飲ませたり、病院に連れて行ったりします。

なお、ペットシッターが受け持つ動物は、犬・猫だけではありません。

うさぎ・ハムスターなどのほかに、熱帯魚・両生類・鳥類なども依頼があればお世話をします。

ペットシッターの資格の必要性と学習方法

ペットシッターの資格の必要性と学習方法

ペットシッターに関連した資格取得を目指すため、深い知識を習得すれば、たくさんのメリットが得られます。

飼い主の事情で留守番をしているペットは、慣れない状況でストレスを感じやすくなっています。

ペットの感じるストレスをそのまま放置しておくと、具合が悪くなったり、病気のリスクが高まったりするものです。

ペットシッターに関する知識を深く持っていると、ペットのわずかな体調変化にも気付き、適切な処置ができるはずです。

ペットのお世話をしっかりとできる人は、飼い主から信頼を得られます。

そして、リピート客が増えれば、お店の安定した売上につながるでしょう。

ペットシッターになるための勉強方法は2つあり、1つめは、ペットシッター専門の学校に通う選択です。

専門の学校には豊富な知識やスキルを持つ講師がいて、直接教育を受けられるため安心感を得られます。

しかし、専門学校に通学する方法は、ある程度まとまった時間と費用を確保できる人向けです。

もう1つは、ペットシッター関連の通信講座で学ぶ勉強方法です。

通信講座は基本的に在宅で、好きな時間にすきま時間を利用して勉強できます。

仕事を持っている人でも、自分のペースで学べるのが大きなメリットでしょう。

資格取得のための用意されたカリキュラムや教材は、ペットシッターに関する専門家によって作成されています。

通信講座で学習する際、講師と何度でも質疑応答できる講座を選択すると良いでしょう。

ペットシッターの仕事内容・主な勤務場所・年収

ペットシッターの仕事内容・主な勤務場所・年収

ペットシッターとして働く場合、勤務する場所によって仕事内容が異なります。

また、年収も雇用形態によってばらつきがあります。

ペットシッターの仕事内容や、勤務する場所、年収について詳しく紹介します。

ペットシッター加盟店の従業員

ペットシッターの多くは、ペットシッター加盟店の従業員として勤務しています。

ペットシッターの仕事内容としては、まずお預かりする動物や飼い主と前日に対面して、お預かりする当日にどのようなお世話をすべきかしっかりヒアリングします。

そしてお預かり当日、食事の準備・散歩・トイレの掃除などのお世話をします。

依頼されたお世話が終了したら、飼い主にペットの画像などを送り、ペットの様子を報告するまでが仕事です。

ペットシッター加盟店で働く従業員の年収は、約200万円前後から300万円が平均です。

ただし、正社員やアルバイトなど、雇用形態によって差があります。

フリーランスのペットシッターとして独立

フリーランスのペットシッターとして開業するケースもみられますが、ペットシッターとしての実務経験が浅いうちはうまくいきません。

さまざまなトラブルにも冷静に対応できて、なおかつ安定した集客を保つためには、ペットシッターの加盟店などで店長を数年経験するなど、豊富な実務経験が必須です。

なお、開業するためには第一種動物取扱業者の登録が必要です。

登録するためには条件があり、ペットシッター関連の民間資格を保有していると有利になります。

開業したペットシッターの年収ですが、約350万円から600万円が平均です。

しかし、閑散期や繁忙期などによって差があります。

ペットホテルのスタッフ

ペットホテルスタッフと、ペットシッターの仕事内容はよく似ています。

両方とも、命を預かる責任のある職業といえます。

ペットホテルに預けられたペットは、いつもと異なる環境でストレスを感じるため、スタッフの配慮が必要です。

動物が好きで、お世話をするのが苦にならない人にはピッタリの職業でしょう。

ペットホテルスタッフの年収は約300万円前後が平均ですが、ボーナスの支給額があるかによっても変動します。

ペットシッターとしてのやりがい

ペットシッターは、仕事でたくさんの動物に触れ合ってお世話などをします。

ペットシッターとして実務経験を積み、適切に動物をお世話できるようになると、ペットや飼い主が自分を信頼して、その結果リピートしてくれます。

命を預かる責任のある仕事だからこそ、仕事を無事にやり遂げたときの達成感はひとしおです。

ペットシッターは、動物が好きでお世話をするのが苦痛でない人や、真面目で責任感のある人にとって適職といえるでしょう。

ペットシッターの代表的な資格 

ペットシッターの代表的な資格

ペットシッターに国家資格はありませんが、民間資格はいくつもあります。 

そのなかで、いくつか代表的なものを紹介します。

認定ペットシッター

「認定ペットシッター」は、全国ペットシッター協会の発行する資格です。

資格を取得するためには、協会の開催する認定ペットシッター養成講座を受講した後、検定試験を受けます。

ペットシッター士

「ペットシッター士」は、特定非営利活動法人日本ペットシッター協会の発行する資格です。

資格を取得するためには、協会の開催するペットシッター士養成講座を受講した後、認定試験を受けます。

愛玩動物飼養管理士(1,2級)

「愛玩動物飼養管理士資格(1,2級)」は、公益社団法人日本愛玩動物協会が発行する資格です。

資格を取得するためには、在宅でオンライン授業を受けた後、認定試験を受けます。

JKC愛犬飼育管理士

「JKC愛犬飼育管理士」は、一般社団法人ジャパンケネルクラブの発行する資格です。

資格を取得するためには、講習会を受講した後に筆記試験を受けます。

ペットシッターアドバイザー

「ペットシッターアドバイザー」は、日本インストラクター技術協会が発行する資格です。

資格取得により、ペットシッターに関する高い知識を身につけた証明になります。

ペットホテルソムリエ

「ペットホテルソムリエ」は、日本生活環境支援協会が発行する資格です。

資格の取得によって、ペットホテルの知識が一定以上あると証明できます。

ペットホテルでの業務は、ペットシッターの仕事と共通する内容が多いです。

そのため「ペットホテルソムリエ資格」の取得によって、ペットシッターの仕事をする際にも有利なはずです。

ペットシッターになるためにおすすめの資格

ペットシッターになるためにおすすめの資格

ペットシッターを目指す人向けの資格がいくつもあるので、いったいどの資格を取得したら良いのか迷うのではないでしょうか。

そこで、特におすすめの「ペットシッターアドバイザー」と「ペットホテルソムリエ」を紹介します。

ペットシッターアドバイザー

「ペットシッターアドバイザー」は、教える技術に関連する資格が専門の、日本インストラクター技術協会が発行する資格です。

資格を取得するためには、ペットシッターに関する深い知識を身につける必要があります。

協会が運営する、資格検定試験の内容をご説明しましょう。

受験料10,000円(税込)
受験方法在宅受験
合格基準70%以上の評価
申込方法インターネットからの申し込み

「ペットシッターアドバイザー」の検定試験は、誰でも気軽に受験できます。

受験する日程が決まり次第、協会の公式ホームページから申し込みをしましょう。

在宅で試験を受けられるため、試験会場までの時間や交通費がかかりません。

なお、検定試験の申し込みから合格発表までの日程は、下記の通りです。

資格検定試験2ヵ月に1回開催(偶数月)
申込期間試験月の前月1日から月末まで
試験期間試験月の20日から25日まで
答案提出期限試験月の30日まで(2月のみ28日まで)
合格発表試験月から2ヵ月後の10日

検定試験は2ヵ月に1回開催されています。

申し込みを済ませると、検定試験の期間に合わせて、解答用紙が自宅に送られてきます

検定試験を受けたら、答案を返送するのみです。

ペットシッターアドバイザー

ペットホテルソムリエ

「ペットホテルソムリエ」は、衣食住に関する資格が専門の、日本生活環境支援協会が発行する認定資格です。

資格を取得するためには、ペットホテルだけでなく、ペットのお世話に関する知識をしっかり身につける必要があります。

日本生活環境支援協会が開催する検定試験の内容は、下記の通りです。

受験料10,000円(税込)
受験方法在宅受験
合格基準70%以上の評価
申込方法インターネットからの申し込み

ペットホテルソムリエの検定試験を受ける人の条件は特になく、インターネットから気軽に申し込めます。

なお、検定試験の申し込みから合格発表までの日程は、下記の通りです。

資格検定試験2ヵ月に1回開催(偶数月)
申込期間試験月の前月1日から月末まで
試験期間試験月の20日から25日まで
答案提出期限試験月の30日まで(2月のみ28日まで)
合格発表試験月から2ヵ月後の10日

検定試験は、偶数月に開催されています。

検定試験の申込期間は、試験月の前月1ヵ月間です。

ペットホテルソムリエ

資格取得におすすめの資格講座

資格取得におすすめの資格講座

 「ペットシッターアドバイザー」と「ペットホテルソムリエ」を取得するための通信講座のなかには、資格を発行している協会認定の講座が2つあります。

協会の認定講座は、諒設計アーキテクトラーニングのなかにある課程と、SARAスクールジャパンのなかにある課程です。

それぞれの認定講座を、詳しく紹介します。

ペットシッターアドバイザーW資格取得講座 | 諒設計アーキテクトラーニング

諒設計アーキテクトラーニングには、ペットシッターアドバイザーW資格取得講座があります。

ペットシッターアドバイザーW資格取得講座は、「ペットシッターアドバイザー資格」と「ペットホテルソムリエ資格」を取得するために勉強ができる、協会認定講座です。

ペットシッターアドバイザーW資格取得講座のなかには、基本講座とスペシャル講座があります。

はじめに、基本講座の内容をみてみましょう。

対象となる資格ペットシッターアドバイザー
ペットホテルソムリエ
受講料59,800円
分割3,300円×20回(初回4,276円)
受講期間6ヵ月
(最短2ヵ月)
添削回数5回

基本講座の課程を修了しても、「ペットシッターアドバイザー資格」と「ペットホテルソムリエ資格」の取得はできていません。

日本インストラクター技術協会と、日本生活環境支援協会がそれぞれ運営する検定試験を受けて、合格によって取得となります。

次に、スペシャル講座を紹介します。

対象となる資格ペットシッターアドバイザー
ペットホテルソムリエ
受講料79,800円
分割3,800円×24回(初回3,891円)
受講期間6ヵ月
(最短2ヵ月)
添削回数5回+卒業課題1回

スペシャル講座は、基本講座に卒業課題が付属されたものです。

スペシャル講座の課程を修了すると、「ペットシッターアドバイザー資格」と「ペットホテルソムリエ資格」が取得できます。

ペットシッターアドバイザーW資格取得講座

ペットシッター資格取得講座 | SARAスクールジャパン

SARAスクールジャパンには、ペットシッター資格取得講座があります。

ペットシッター資格取得講座は、「ペットシッターアドバイザー資格」と「ペットホテルソムリエ資格」を取得するために勉強できる協会認定講座です。

ペットシッター資格取得講座には、基本コースとプラチナコースがあります。

まず、基本コースを紹介します。

対象となる資格ペットシッターアドバイザー
ペットホテルソムリエ
受講料59,800円
受講期間6ヵ月
(最短2ヵ月)
添削回数5回

基本コースの課程を修了しても、「ペットシッターアドバイザー資格」と「ペットホテルソムリエ資格」の取得はできません

日本インストラクター技術協会と、日本生活環境支援協会がそれぞれ開催する検定試験を受けて、合格する必要があります。

次に、プラチナコースです。

対象となる資格ペットシッターアドバイザー
ペットホテルソムリエ
受講料79,800円
受講期間6ヵ月
(最短2ヵ月)
添削回数5回+卒業課題1回

プラチナコースは、基本コースに卒業課題がプラスされたものです。

プラチナコースの修了により、「ペットシッターアドバイザー資格」と「ペットホテルソムリエ資格」が取得できます。

ペットシッター資格取得講座

ペットシッターに関する資格を取得して、犬や猫などのお世話に活かしましょう

飼い主の急用や病気やけがなどにより、どうしてもペットの面倒をみられない場面があります。

飼い主は自分で面倒をみられない場合、少しでもペットにとってストレスを感じないように過ごしてほしいと願うものです。

飼い主がペットの面倒をみられないとき、ペットホテルに預ける方法もあります。

しかし、環境の変化に順応できず、大きなストレスを抱えるペットも多いのです。

ペットシッターへの依頼によって、ペットは自宅で過ごせるため、ストレスが軽減するでしょう。

また犬や猫を飼育しながら、旅行をしたいという願望を持つ飼い主も増えています。

ペットシッターのサービスがさらに浸透していくと、飼い主の生活に自由が生まれ、息抜きにもなるはずです。

ペットシッターに関する資格を取得するために豊富な知識を身につければ、適切に飼い主やペットを助けてあげられるでしょう。