和菓子パティシエ認定試験口コミ評判

和菓子パティシエとは?
和菓子の魅力の1つは、原材料があずきや寒天など植物性で天然素材のものが多いことです。バターや生クリームなど動物性油脂を使う洋菓子より低カロりーでヘルシーということで、最近は国内だけでなく海外でも人気が高まっています。
また、和菓子は季節や年中行事と深く結びついており、春には桜もち、5月の端午の節句には柏もち、秋には栗まんじゅうというように、季節の訪れや成長の節目を喜ぶ心を表現している点も大きな魅力です。
このように古い伝統を今に引き継ぐ和菓子の世界ですが、全国一律に同じものが作られているというわけではなく、時代によってあるいは地域によって少しずつ変化・進化しています。ようかんを例にあげれば、昔は小麦粉や葛(くず)を使った「蒸しようかん」だったのが、江戸時代になると寒天が使われるようになり、今の「煉りようかん」になったといわれています。
菓銘についても、たとえば「桜もち」は関東の呼び名で、関西では「道明寺」と呼ばれています。見た目はほぼ同じですが、桜もちは小麦粉の生地を焼いた皮であんをくるみ、桜の葉を巻いたもので、道明寺はもち米を蒸して乾燥させた粉(道明寺粉)であんをはさみ、桜の葉を巻いたものという違いがあります。
そのほかにも「あられとおかき」、「おはぎとぼたもち」など、どこで区別をつけるのかわからないものが少なくありません。
和菓子パティシエとは、和菓子の材料や製法、道具などの基礎知識に加え、そうした時代背景や地域の文化の違いなどについてもよく理解している人に与えられる資格です。
和菓子パティシエの認定試験を受けるには?
この試験を主催しているのは「日本生活環境支援協会」で、年6回(偶数月)実施されています。受験資格はとくになく、どなたでも受けることができます。受験の申請から合否の発表までの流れは次のようになっています。
1.日本生活環境支援協会のホームページにアクセスして、受験申込みページで必要事項を入力します。
2.同協会より受験票、解答用紙、返却用封筒が届けられます。受け取った際に受験料10,000円(税込み)を配送スタッフに渡します。
3.試験期間内の都合のよい日に、在宅で試験に臨みます。終了したら解答用紙を返却用封筒に入れ、提出期限に間に合うように投函します。
4.翌月の20日に同協会より合否の通知が発送されます。
和菓子パティシエの試験は、これまで和菓子の製造や販売の経験のある方には難しいものではありません。未経験者にとってはやや難解かもしれませんが、この資格のためのテキストが用意されていますから、それを活用して歴史的なことや和菓子独特の製法などについてポイントを押さえておくといいでしょう。
和菓子パティシエ認定試験の口コミ評判は?
和菓子人気が高まるにつれてこの試験も注目されるようになってきました。そこで、実際に受験された方の口コミを調べてみましたので紹介します。
「試験を受けようと思ったのは、和菓子職人の実演を見たときにこれは芸術そのものだと感動したのがきっかけです」
「菓子メーカーで営業の仕事をしたいのでお菓子の専門学校に通うことも考えたんですが、こっちの資格を取ったほうがよいと思って試験を受けてみました。これで自信がつきました」
「和菓子は形や色の美しさだけでなく、花鳥風月にちなんでつけられた風雅な菓銘も魅力なんです。現代の創作お菓子もいいですけど、やはり伝統の和菓子にはかなわないと思いますね」
「クイズ番組に出るような『へー』と思うことがたくさんあっておもしろかったです。和菓子が好きな人にぜひおススメです」
この資格でできることは?
和菓子製造業や販売業に就く人にとって有利な資格といえます。また、自分で教室を開き、お菓子を実際に作りながらそれにまつわる歴史的なことや文化について教えることも可能です。そのほか、地域で郷土菓子の振興にかかわる仕事に就いている人もいます。
まとめ
和菓子業界は人材という面でも変化が生じており、とくに製造部門において女性の進出が増えているそうです。和菓子職人の1日は、朝7時ごろに仕事が始まって夕方5時ごろに終わり、そのあとは新しいお菓子を考えたり、さらにお菓子の勉強をしたりするのが一般的です。あなたも和菓子の世界に興味をもたれたら日本生活環境支援協会のHPで試験日など詳細を調べてみてください。