日本茶セレクター認定試験口コミ評判

日本茶セレクターとは?
ふだん何気なく飲んでいるお茶ですが、もとは貴族や僧侶などごく限られた人たちの飲み物だったのですね。それがだんだん武士階級や豪商へと浸透してきて、庶民の間に広まったのは江戸時代からだとか。
飲み方にしても、最初は薬用として煎じて飲んでいたのが、茶葉を石臼で粉にして熱湯を注ぎ、茶筅で泡立てて飲む「抹茶法」に変わってきました。
江戸時代になると、煎茶(加熱した茶葉をもみながら乾燥させたもの)を急須に入れて熱湯を注ぎ、少し蒸らして飲む「淹茶法(えんちゃほう/だしちゃほう)」が生まれました。
この方法はお茶を簡単に飲めることから急速に広まり、日常的な嗜好飲料として定着し、今に受け継がれているというわけです。
日本茶セレクターとは、こうした日本茶の歴史や飲み方から茶葉の種類、栽培のしかた、収穫法、茶摘みの時期、茶葉の見分け方などの知識、さらに値段の相場や決め方、おいしいお茶の淹れ方まで、幅広い知識を持つ人に与えられる資格です。
日本茶セレクター認定試験を受けるには?
この試験を主催しているのは「日本安全食料料理協会」で、年6回(偶数月)実施されています。受験申込みから合否の発表までは次のような流れになっています。
1.日本安全食料料理協会のホームページにアクセスして、受験申込みページで必要事項を入力します。
2.同協会から受験票・解答用紙・返送用封筒が届けられます。受け取る際に受験料10,000円(税込み)を配送スタッフに渡します。
3.試験期限内の都合のよい日に、在宅で試験に臨みます。終了したら解答用紙を返送用封筒に入れ、提出期限に間に合うように投函します。
4.翌月20日に同協会より合否の通知が発送されます。
この試験は出題範囲が広いので、ほかの日本茶関連の試験に比べればややレベルが高いといえます。しかし、歴史や栽培法などの専門的なこともインターネットで調べることができますし、テキストも用意されていますので、勉強のしかたがよくわからないという場合はそれらを活用してポイントを押さえておくといいでしょう。
日本茶セレクター認定試験の口コミ・評判は?
日本茶の健康効果が国内だけでなく海外からも注目されるようになり、それにつれてこの試験を受ける人も増えてきています。ここで実際に資格を取得した人たちの声を紹介したいと思います。
「いろいろな飲み物がある中で日本茶がいちばん体にいいといわれる根拠は何だろうと思っていたのですが、確かにお茶パワーはすごいと納得しました」
「お茶の販売をしているのですが、お客さまのほうが詳しかったりするときがあるものですから、なんでもきちんと説明できるようになりたくて資格を取りました」
「お茶は淹れ方ひとつで味が全然違うということを知って驚きました。これまで飲んでいたのは何だったんだろうって(笑)」
「お客さまにお茶を出す機会が多いんです。会社でもそうですし、うちでも結構来客があるものですから。それで、ただ上手な淹れ方だけでなく、質の良い茶葉の選び方など基礎的なことから知りたくて受けてみました。おかげさまで恥をかかずにすんでいます」
この資格でできることは?
日本茶に関するプロフェッショナルであることを証明する資格ですから、カルチャースクールなどで講師として活動することができます。最近は「食育授業」に日本茶を取り入れる小学校もあり、そうしたところで日本茶の基礎知識や淹れ方・飲み方などの指導をすることも可能です。
お茶の販売店やお茶の産地のお土産物店で働く人は、実際にお茶を淹れて試飲していただくことが多いのですが、そのようなときに日本茶セレクターの知識は大いに役立ちます。日本茶を提供するカフェや飲食店などで働く人にとってもメリットの多い資格です。
まとめ
ペットボトル入りの日本茶が大幅な伸びを見せている昨今は、「急須でお茶を淹れたことがない」という若い人も珍しくないようです。確かにいつでもどこでも水分補給ができるペットボトルは利便性に優れていますが、1杯あたりに含まれる成分量は違いますし、味もずいぶん異なります。「これが日本茶の味!」というものを知るためには日本セレクター認定試験を受けることをおすすめします。興味をもたれた方は、日本安全食料料理協会の公式HPで、試験日など詳細をチェックしてみてください。