ライフスタイルの変化により、家で過ごす時間を充実させたいと考える人は、近年多くなってきています。
収納のエキスパートは、色々な場所に適した整理整頓や収納術のエキスパートとして、主婦をはじめ部屋をキレイに整えたいと考えている人に、一定の需要が見込まれる仕事です。
収納の達人である収納のエキスパートについて、仕事内容や働き方、おすすめの資格と通信講座をご紹介します。
収納のエキスパートについて
収納とは、物を中に入れてしまっておくことです。
理想のお部屋作りには、収納は切っても切り離せません。

テレビや雑誌などで収納術や整理整頓についての特集が組まれるなど、片付けについて関心が高まっています。
居住空間を整えて、快適な生活をしたいという人は大勢います。
しかし、誰でも片付けが得意なわけではないため、どうして良いのか分からないまま雑然とした空間で過ごしている人が多いのではないでしょうか。

収納のエキスパートは、理想のお部屋作りのために整理整頓や収納のアドバイスを行う仕事です。
収納の資格の必要性と学習方法

収納のエキスパートとして活動する際に、資格は必ずしも必要ではありません。
しかし、いくら自分が整理整頓や収納術に長けていたとしても、それを仕事して活用したい場合、分かりやすく自分の能力をアピールすることが重要です。

また、収納について勉強して実生活に活かせている場合、自分の能力を資格という形になるものに残しておくのは、自分磨きに努めている証明になります。
収納について学ぼうとしたとき、テレビで収納について特集されている番組を視聴したり、収納についての本を読んだりする方法が簡単に思えるでしょう。
しかし、テレビの視聴や収納の本を読むだけでは、断片的で偏った知識になりかねません。

収納を体系的に学びたいのなら、収納の資格を取り扱っている通信講座を利用する方法がおすすめです。
通信講座は、自宅や好きな場所での勉強が可能なため、自分の好きな時間に生活リズムを崩すことなく学習が進められます。
収納のエキスパートができる仕事内容・主な勤務場所・年収

収納のエキスパートの知識を活かした仕事はいくつかあり、勤務場所や働き方によって、仕事内容や年収は変わってきます。
以下では、勤務場所や働き方とおおよその年収をまとめています。
収納コンサルタント
収納コンサルタントとは、お客様の自宅や会社に伺って、一緒に片付けや整理整頓を行ったり、収納術をアドバイスしたりする仕事です。

1時間5,000円程度で料金設定している場合が多く、年収は依頼の数によって差があります。
家事代行サービス
家事代行サービスは、近年非常に需要の高い仕事の一つとなっており、お客様の自宅に行って、整理整頓や片付けをします。

契約形態は、パートやアルバイトの場合、時給1,200円から2,000円前後で、契約社員の場合は年収はおおよそ300万円から500万円前後です。
リフォーム会社
お客様の要望に合わせて、リフォームのプランニングをする仕事です。
家族構成やライフスタイルの変化によって、より良い居住空間を作るためには、お客様の気持ちに寄り添った提案力が必要となります。

年収は、会社の規模にもよりますが、350万円~550万円前後が基準となっています。
インテリアショップ
インテリアショップでは、家具や各種インテリア雑貨を取り扱っています。
お客様の「好き」に囲まれた居住空間を提案、アドバイスする仕事です。
好きなものに囲まれた生活に、収納は欠かせない要素の一つであると言えます。

年収は、会社の規模や勤続年数により差がありますが、おおよそ300万円から500万円前後です。
講師活動
収納のプロとして、自宅やカルチャースクールで片付けの方法や収納術を教える仕事です。
最近では、インターネットを利用してWebカメラで受講生の実際の部屋を見てアドバイスしたり、自宅を公開して収納術を紹介したりする方法も増えています。
収入は、カルチャースクールなどの場合、センターとの相談で決まったり、受講生の数による出来高制だったりするため、決まった金額ではありません。

自分のスキルを売るアプリを使って、収納のエキスパートとして相談を受けるケースでは、1時間3,000円前後から料金設定を行う場合が多くあります。
収納のエキスパートとしての活動のやりがい
収納のエキスパートを仕事として取り組む場合のやりがいは、依頼者の収納に関する悩みが解決され、過ごしやすい住空間となることです。
そして、それだけでなく依頼者自身が収納に対する力を身に付け、前向きな思考を促す手伝いができたときでしょう。

整理整頓や収納は、ただ部屋をキレイに整えるだけでなく、物との関わりや考え方を見つめ直す良い機会になります。
部屋の状態を保つためには、収納の方法を教えるだけでなく、依頼者の思考を変えるアドバイスも必要になる場合があるのです。
一方、収納のエキスパートとして働くために気を付けたい点が2つあります。

一つは、常に新しい情報を収集して、自分の収納方法に取り入れる柔軟な対応力が必要な点です。
昨今、SNSを使って、自宅の写真をアップしている人も増えています。
新しい収納法や、美しい部屋の見せ方など常に情報をバージョンアップし、それらから取り入れる柔軟さが必要になります。

もう一点は、よく観察し依頼者に適切な収納法を提案する対応力が欠かせないことです。
依頼者の家庭環境やライフスタイルに対応したアドバイスをするのはもちろん、片付けが苦手な人の気持ちに寄り添う気持ちを忘れてはなりません。
依頼者の話をよく聞き、部屋をよく見て、継続的にキレイを保てる住空間になるように、プロデュースする力が必要です。
収納の代表的な資格

収納に関する知識が証明できる資格は、いくつか候補があります。
その中でも、代表的な資格を3つ紹介します。
整理収納アドバイザー
整理収納アドバイザー資格は、ハウスキーピング協会が整理収納に関わる資格の一つとして発行している資格です。
整理収納アドバイザー資格は、2級、準1級、1級、ジュニア2級と分かれています。

2級の受講資格は、日本語が理解できる方であれば受講可能となっており、1日講座を受ければ資格が得られます。
整理収納インストラクター
整理収納インストラクター資格は、日本インストラクター技術協会(JIA)が発行している資格です。

日本インストラクター技術協会は、様々な技術において、教える力が一定水準以上備わっていることを認定しています。
収納マイスター
収納マイスター資格は、日本生活環境支援協会(JLESA)が発行している資格となります。

日本生活環境支援協会は、「日々の生活と暮らしを豊かに」を実現するため、生活における技術のスキルが一定以上備わっていることを認定してる協会です。
収納のエキスパートになるためにおすすめの資格

収納のエキスパートとして働く際に、資格の保有は絶対ではありません。
しかし、資格は確かなスキルの証明となります。

相手に自分を知ってもらう方法として、収納に関する資格を持っているのは、大きな手助けとなるでしょう。
以下の2つの資格は、収納の知識が豊富である証明におすすめの資格です。
整理収納インストラクター
整理整頓について基礎から知りたい方や、収納術を人に教える仕事に就きたいと考えている方には、「整理収納インストラクター資格」がおすすめです。

収納の種類や場所に適した収納法を中心として、整理整頓の基礎を総合的に活用し、自分の思い描く理想の空間を作り上げられる人であると認定されます。
そして、それらが人に教えるレベルにまで達している証明になります。
講師活動や独立開業も視野に入れた活動が可能となるでしょう。
以下の表は、整理収納インストラクター資格検定試験の概要です。
受験料 | 10,000円(税込) |
受験方法 | 在宅受験 |
合格基準 | 70%以上 |
申込方法 | 協会のHPよりインターネットで申し込み |
試験日程は、以下の通りです。
資格検定試験 | 2ヶ月に1度(2,4,6,8,10,12月)年に6回開催 |
申込期間 | 試験月の前月の初日から末日まで |
試験期間 | 試験月の20日から25日の6日間 |
答案提出期限 | 試験月の30日(2月のみ28日) |
合格発表 | 試験月の翌々月10日 |
試験は、年に6回行われており、2ヶ月に1度あるので、自分の学習進度により受験の時期を調整できる利点があります。
在宅での受験のため、緊張せず自分のペースで落ち着いて受験できます。
試験期間終了から答案提出期限までは5日間(2月のみ3日間)なので、提出はできるだけ早くに行うよう心がけると良いでしょう。
収納マイスター
整理整頓ができなくて困っている方や、収納の基礎をしっかりと身に付けたい方には「収納マイスター資格」がおすすめです。

整理整頓の方法や収納術の基礎についてはもちろん、整理・収納のサポートができるなど収納マイスターとしての心得も習得している証明になります。
以下の表は、収納マイスター資格検定試験の概要となっています。
受験料 | 10,000円(税込) |
受験方法 | 在宅受験 |
合格基準 | 70%以上 |
申込方法 | 協会のHPよりインターネットで申し込み |
試験日程は、以下の通りです。
資格検定試験 | 2ヶ月に1度(2,4,6,8,10,12月)年に6回開催 |
申込期間 | 試験月の前月の初日から末日まで |
試験期間 | 試験月の20日から25日の6日間 |
答案提出期限 | 試験月の30日必着(2月のみ28日必着) |
合格発表 | 試験月の翌々月10日 |
申し込みや受験期間は、整理収納インストラクターと同様です。
2ヶ月に1度の頻度で試験が行われるため、学習完了から時間を空けずに受験できるので、資格取得までが短期間で済みます。
資格取得におすすめの資格講座

整理収納インストラクター資格と収納マイスター資格の取得において、通信講座の利用を検討しているのなら、以下の2つの通信講座が協会認定となっているのでおすすめです。

認定講座として大きな利点が得られ、なおかつ収納についての資格が2つ同時に学習できます。
収納マイスターW資格取得講座 | 諒設計アーキテクトラーニング
諒設計アーキテクトラーニングの「収納マイスターW資格取得講座」は、収納の基礎から応用に加え、収納マイスターとして活躍するための学習もできます。
講座は、基本講座とスペシャル講座の2つの講座が用意されています。
以下は、基本講座の内容です。
対象となる資格 | 整理収納インストラクター 収納マイスター |
受講料 | 59,800円 分割:3,300円×20回(初回4,276円) |
受講期間 | 6ヶ月(1日30分の学習を想定) 最短2ヶ月 |
添削回数 | 5回 |
教材や問題集、添削課題などは協会認定であり、収納のプロが監修しています。
受講サポートが整っており、すべての講座が初心者対応となっているので、片付けが苦手な方でも気軽にはじめられます。
学習中は、専門のスタッフが個別に付いているため、アドバイスを受けられ、分からないところは何度でも無料で質問できるので安心です。

基本講座とスペシャル講座はともに分割払いにも対応しているので、初期費用を抑えて資格取得を目指したい方におすすめの通信講座となっています。
こちらは、スペシャル講座の内容です。
対象となる資格 | 整理収納インストラクター 収納マイスター |
受講料 | 79,800円 分割:3,800円×24回(初回3,891円) |
受講期間 | 6ヶ月(1日30分の学習を想定) 最短2ヶ月 |
添削回数 | 5回+卒業課題1回(試験免除で資格取得) |
教材や内容は基本講座と同様ですが、こちらのスペシャル講座は、資格保証となっています。

卒業課題を提出し、合格すると協会が行う試験を免除で2つの資格が同時に取得可能です。
協会認定の講座であるため、このような利点が得られます。
協会が行う試験の日程に合わせる必要がなく、短期間で確実に資格を得られるので、資格取得までのストレスが少なくて済むでしょう。

料金は基本講座にくらべて2万円高くなっていますが、基本講座の場合は卒業してから個別で協会の試験を受験する必要があります。
受験料はそれぞれ1万円なので、総合的に必要になる金額は同額です。
資格保証が付いている分、スペシャル講座がお得と言えます。
収納資格取得講座 | SARAスクールジャパン
SARAスクールジャパンの「収納資格取得講座」は、収納の文化からテクニック、ライフスタイルに合わせた収納まで学べる講座で、基本コースとプラチナコースの2つの講座が用意されています。
以下は、基本コースの内容です。
対象となる資格 | 整理収納インストラクター 収納マイスター |
受講料 | 59,800円 |
受講期間 | 6ヶ月(1日30分の学習を想定) 最短2ヶ月 |
添削回数 | 5回 |
講座のテキストや問題集は、プロの監修のもと作られている協会認定のもののため、収納の資格試験に向けた対策ができます。

また専属スタッフが卒業までサポートやアドバイスを行い、無料で何度でもメールで質問ができます。
以下は、プラチナコースの内容です。
対象となる資格 | 整理収納インストラクター 収納マイスター |
受講料 | 79,800円 |
受講期間 | 6ヶ月(1日30分の学習を想定) 最短2ヶ月 |
添削回数 | 5回+卒業課題1回(試験免除で資格取得) |
プラチナコースも、プロ監修の協会認定のテキストや問題集を使用します。
卒業課題を提出して認められると、試験免除となり2つの資格を同時に取得できます。

どちらか一つの資格取得が目標で、資格取得までの費用をなるべく抑えたい方は、基本コースを検討すると良いでしょう。
しかし短期間で確実に関連する2つの資格を同時に取得したい人には、プラチナコースをおすすめします。
収納の資格を2つ保有しているのは、一見無駄と思えるかもしれませんが、収納についてより深い知識があり、関心がより高い証明になります。
収納のエキスパートとして働く未来の自分を応援しよう
収納のエキスパートには、収納コンサルタントとして講習やアドバイスを行ったり、家事代行として働いたりする道があります。
また、カルチャースクールで講師として講義や指導を行う他、リフォーム会社やインテリアショップで働く際の手助けにもなります。

収納のエキスパートとして働くためには、収納や整理整頓の知識だけではなく、常に新しい情報に目を向け取り入れる柔軟性や、依頼者にとって適切な収納方法を選び取るスキルも必要です。
収納のエキスパートの資格取得には、協会認定で2つの資格が同時に得られる通信講座の利用が、短時間で効率的に資格が取得可能なのでおすすめできます。
収納のエキスパートとして活躍している未来の自分を思い描き、今できる資格取得を目指しましょう。