日本茶について深く知るプロ資格があるのをご存知ですか?
今回は、日本茶のエキスパートになれる資格をご紹介します。
活躍できるフィールドや活動内容、年収、資格の取得方法まで詳しく解説するため、ぜひご覧ください。
日本茶とは、主に日本国内で生産されたお茶を指します。
お茶にはさまざまな種類がありますが、国内で生産されるなかでは圧倒的に緑茶が多く、日本茶は緑茶という解釈が一般的です。
緑茶というと、きれいな緑色をしたお茶を思い浮かべる方も多いと思います。
しかし、実は抹茶や番茶、ほうじ茶も全て緑茶です。
加工方法により香りや淹れたお茶の色は違いますが、全て同じ緑茶、つまり日本茶です。
日本人にとって、お茶はとても身近なものです。
それゆえ、あまり深くお茶について考えないでしょう。
現代では茶葉や急須がなくても、ティーパックやペットボトル、粉末のお茶など、とても手軽に楽しめます。
また、その香りや味、鮮やかな色合いは、さまざまなスイーツやドリンクメニューのフレーバーとして人気があります。
最近では世界的に日本食ブームが続いており、日本茶もグリーンティーとして人気が高まっています。
カテキンなどが健康に与える良い影響も注目されていて、その背景から日本茶のエキスパートも注目を集める存在です。
日本茶のエキスパートになるには資格は必要なのか、また資格取得に向けた学習方法について解説します。
日本茶資格は、身近にある日本茶の深い知識を持ち、その魅力をアピールできる資格です。
日本茶は日々の生活に溶け込んでいて、意外と私たちはお茶について詳しくありません。
先程の「番茶やほうじ茶も緑茶」にも、驚かれた方は多いのではないでしょうか。
同じ茶葉から作られるお茶でも、産地や加工の仕方で、香りも味も大きく異なります。
また、日本茶資格を取得するには、日本茶の発祥から発展の歴史、仏教とのつながりなど、さまざまな角度からお茶を総合的に捉える必要があります。
お茶は、日本人と切っても切れない食文化です。
だからこそ、気づけない魅力もたくさんあります。
専門的な知識で、身近なお茶をもっと美味しく、文化として楽しめるようサポートできる、素晴らしい資格です。
日本茶資格を得るには、独学で学ぶ、通信講座を受講する、資格発行元が行うスクールに参加する、などの方法があります。
資格によっては、受験に必要な内容がテキストとして販売されていたり、茶葉を詳しく網羅した図鑑のようなものが出版されていたりします。
そのような書籍を利用して学習し、資格試験を受験します。
日本茶資格の各資格発行元が認めた通信講座を受講し、資格を得る方法です。
テキストも試験範囲を効率良くカバーした教材で学習できます。
練習問題や模擬試験で資格試験のイメージもしやすく、質問用紙を使って疑問点などを解消できるのも、通信講座の良いところです。
日本茶資格によっては、資格発行元が主催する養成スクールに通学して資格を得る方法もあります。
対面授業で知識を得られ、その場で疑問点などを解消できるメリットがあります。
日本茶資格を取得した後の勤務場所は、やはり日本茶を扱う飲食店や茶葉の専門店です。
講師資格の場合は、指導する場でも活躍できます。
講師として活動できる資格では、カルチャースクールや自宅サロンなどで講師として受講者に指導できます。
日本茶の茶葉を専門に扱うお店では、茶葉の産地や加工方法による特徴などを踏まえてお客様の好みの茶葉を提案します。
最近では、日本茶をメインにメニュー展開をするカフェが人気を集めています。
こだわりの茶葉を使用した日本茶や、抹茶やほうじ茶を使用したスイーツ、デザートドリンクのフレーバーとしても楽しまれています。
そんなカフェで、茶葉に合わせて美味しいお茶を淹れたり、日本茶を使用したメニューの開発をしたりします。
日本茶資格を活かした仕事での年収は、それぞれ活躍する職場や地域によって差が出ます。
また、いずれの資格も民間資格のため、その報酬は所属する企業や店舗により異なります。
カルチャースクールで講師として活動した場合と、日本茶に関連する求人のデータから、平均年収を算出してご紹介します。
講師として活躍できる日本茶資格の場合、カルチャースクールで講師活動ができます。
全国平均でのカルチャースクール講師の月収は約30万円とされています。
年収にすると360万円程度です。
どれくらいの頻度でクラスを開催できるかにもよるため、自分がクラスを持ちたいカルチャースクールでの報酬、クラスの空き状況やターゲット層の見極めが年収にも影響します。
日本茶の茶葉を扱う専門店や飲食店での年収も、それぞれ店舗や地域によって差があります。
日本茶に関係する職場に就業する際、日本茶資格を持っていると採用時にとても有利です。
茶葉専門店や飲食店の場合、多くの求人は時給1,000円〜1,500円ほどの募集が多いようです。
週に40時間就労した場合、月収は16万円〜24万円程度、年収にすると190万円〜280万円ほどとなります。
正規雇用の募集や登用制度によっては、もう少し年収が上がる可能性があります。
日本茶資格を取得した後、日本茶のエキスパートとしてどのような活動をしていくのでしょうか。
日本茶のエキスパートとして、普段身近に感じられる日本茶を、より深く知ってもらえるような活動です。
日本茶のエキスパートは、イベントなどを通して普段何気なく口にするお茶を、正確な知識を持って紹介し、日本茶の魅力に気づいてもらえるようなきっかけを作ります。
学会などへの参加は、自身の知識を深められるので、日本茶のエキスパートとしての仕事や活動にもフィードバックできます。
最近では、日本茶はとても手軽に楽しめる飲み物になっています。
ペットボトルでの販売やティーパックなど、急須や茶器を使用しなくても、美味しい日本茶が飲めます。
しかし、忙しい現代人にとって、急須でゆっくりと淹れたお茶を飲む時間は、とても大切な時間です。
コーヒーはこだわりの豆で、ハンドドリップやコーヒーマシンで淹れる方も多いかもしれません。
お茶はついつい簡単にティーパックなどで飲んでしまいますよね。
しかし日本茶も、こだわりの茶葉を急須で淹れると、驚くほど美味しいのです。
そんな穏やかでゆったりとした時間を、お店やイベントなどを通じて提案できたときが、日本茶のエキスパートとしてのやりがいを感じる瞬間ではないでしょうか。
日本茶についての専門知識を持つと認められる日本茶資格ですが、どのような資格があるのかご紹介します。
いずれの資格も民間資格で、日本茶の勉強を始めたい人から上級者向けの資格までさまざまです。
なかには、講師として指導できる資格もあります。
緑茶インストラクターとは、日本インストラクター技術協会が発行する資格です。
緑茶の発祥から、これまでの発展の歴史、使用する道具や茶葉の違いについてなど、緑茶に関するさまざまな知識を備えた緑茶のプロです。
特に、茶葉を使用した料理のアレンジレシピなど、お茶を丸ごと楽しむ知識を持つ者が認定されます。
講師資格なので、カルチャースクールや自宅サロンで教室を開けます。
発行協会が認定する通信講座を受講すると、試験免除で資格取得できるコースもあります。
通信講座での学習は、試験に必要な勉強を専用のテキストで効率良く学習できるのでおすすめです。
日本茶セレクターは、日本安全食料料理協会が発行する資格です。
日本茶の発祥や歴史、茶葉の生産加工の特徴など、日本茶について深い知識を有しています。
日本茶と仏教の深い関わりにも焦点を当て、日本の文化として日本茶を捉えた資格です。
講師資格なので、取得後はカルチャースクールなどで指導ができます。
発行協会が認定する通信講座で学習し、資格取得を目指せます。
日本茶セレクターは緑茶インストラクターと同時に資格を得られる通信講座があります。
同じ受講期間でW資格を取得できるため、ぜひおすすめです。
日本茶検定は、NPO法人日本茶インストラクター協会が主催する日本茶の検定試験です。
公式テキストの「日本茶のすべてがわかる本」で学習できます。
まず日本茶の勉強を始めたい人にも始めやすい検定試験です。
日本茶スペシャリストは、一般社団法人日本能力教育促進協会が発行する資格です。
取得には、発行協会が認定した講座を受講する必要があります。
日本茶の基本的な知識はもちろん、お茶それぞれに合うお菓子などの組み合わせについても学びます。
講師資格なので、日本茶についての指導やアドバイスができます。
日本茶アドバイザーは、NPO法人日本茶インストラクター協会が発行する資格です。
日本茶インストラクターのアシスタントとして、日本茶の消費者に指導やアドバイスができます。
日本茶アドバイザーの資格を得るには、発行協会が主催するスクールに通う、通信講座を受講する方法があります。
合格率は80%と高く、比較的挑戦しやすい資格です。
日本茶インストラクターは、NPO法人日本茶インストラクター協会が発行する資格です。
日本茶アドバイザーよりもワンランク上の資格で、20歳以上であれば誰でも受験できます。
日本茶インストラクターの資格取得には、発行協会が主催する通信講座を受講し、試験を受ける必要があります。
試験は年に1度で、2次試験まであるため、やや難易度の高い資格試験です。
資格取得後は、日本茶教室の開催、日本茶アドバイザーへの教育、通信講座添削講師などとして活動できます。
日本茶マスターは、NPO法人日本茶インストラクター協会が発行する資格です。
日本茶マスターは、日本茶インストラクターのさらに上の上級指導者資格です。
日本茶インストラクター歴3年以上の者が受験資格を得られ、受験できます。
資格取得後は、日本茶インストラクターへの指導、講習会、講演活動もできます。
日本茶のエキスパート資格のなかで、おすすめの資格を2つご紹介します。
緑茶インストラクターとは、日本インストラクター技術協会が発行する資格です。
初心者からでも緑茶について基礎からしっかりと学べます。
資格取得後は、講師としてカルチャースクールや自宅サロンで指導もできます。
資格試験の概要は以下の通りです。
受験料 | 10,000円(税込) |
受験方法 | 在宅受験 |
合格基準 | 70%の正答率 |
申込方法 | インターネット |
資格試験の実施期間や一連のスケジュールは以下のような日程で進みます。
資格検定試験 | 2ヶ月に1回、年6回開催 (偶数月に実施) |
申込期間 | 試験実施月の前月の1日〜月末日まで (例:2月実施の試験の場合、1月1日〜1月31日まで) |
試験期間 | 試験実施月の20日〜25日 (例:2月実施の試験の場合、2月20日〜2月25日まで) |
答案提出期限 | 試験実施月の30日 (2月実施の試験のみ28日) |
合格発表 | 試験実施月の翌々月の10日 (例:2月実施の試験の場合、4月10日) |
日本茶セレクターは、日本安全食料料理協会が発行する資格です。
通信講座では、緑茶インストラクターとともに取得が可能で、初心者からでも挑戦できます。
資格試験の概要や申し込み方法は、以下の通りです。
受験料 | 10,000円(税込) |
受験方法 | 在宅受験 |
合格基準 | 70%の正答率 |
申込方法 | インターネット |
資格試験の実施期間や一連のスケジュールは、以下の通りです。
資格検定試験 | 2ヶ月に1回、年6回開催 (偶数月に実施) |
申込期間 | 試験実施月の前月の1日〜月末日まで (例:2月実施の試験の場合、1月1日〜1月31日まで) |
試験期間 | 試験実施月の20日〜25日 (例:2月実施の試験の場合、2月20日〜2月25日まで) |
答案提出期限 | 試験実施月の30日 (2月実施の試験のみ28日) |
合格発表 | 試験実施月の翌月の20日 (例:2月実施の試験の場合、3月20日) |
緑茶インストラクターと日本茶セレクターの資格取得が可能な通信講座をご紹介します。
諒設計アーキテクトラーニングでは、日本茶セレクター、緑茶インストラクターの2つの資格を同時に取得できます。
基本講座は、テキスト2冊や練習問題、模擬試験問題などが含まれた内容です。
講座修了後、自身で各資格試験の申し込みをして受験します。
初期費用を抑えたい方や、資格試験は自分の都合の良いタイミングで受験したいという方におすすめのコースです。
対象となる資格 | 緑茶インストラクター 日本茶セレクター |
受講料 | 59,800円 |
受講期間 | 6ヶ月 (最短2ヶ月) |
添削回数 | 5回 |
スペシャル講座では、基本講座の内容に加えて、卒業課題があります。
受講修了後に卒業課題を提出すると、卒業と同時に2つの資格を取得できます。
各資格試験が免除されるため、確実に資格を得られる安心なコースです。
対象となる資格 | 緑茶インストラクター 日本茶セレクター |
受講料 | 79,800円 |
受講期間 | 6ヶ月 (最短2ヶ月) |
添削回数 | 5回+卒業課題1回 |
SARAスクールジャパンの通信講座でも、緑茶インストラクターと日本茶セレクターのW資格取得が可能です。
日本茶基本コースには、テキスト2冊と練習問題などが含まれます。
初期費用は抑えられますが、受講修了後に各資格発行協会が行う資格試験の受験が必要です。
対象となる資格 | 緑茶インストラクター 日本茶セレクター |
受講料 | 59,800円 |
受講期間 | 6ヶ月 (最短2ヶ月) |
添削回数 | 5回 |
日本茶プラチナコースは、5回の添削後に卒業課題の提出が必要です。
卒業課題を提出すると、資格試験が免除され、卒業と同時に日本茶セレクターと緑茶インストラクターの資格を同時に得られます。
初期費用は基本コースよりも高く感じますが、資格試験免除なので、受講料以外に受験料などの費用がかかりません。
また、スムーズに資格を得られるので、資格取得後の転職やキャリアアップの予定がある方におすすめのコースです。
対象となる資格 | 緑茶インストラクター 日本茶セレクター |
受講料 | 79,800円 |
受講期間 | 6ヶ月 (最短2ヶ月) |
添削回数 | 5回+卒業課題1回 |
日本茶はとても身近ですが、実は奥が深く、歴史も古い日本の文化です。
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