資格は知識が身につき自身の強みになるだけでなく、仕事に活かしたり新しい趣味を見つけたりするのにも役立ちます。
水彩画は、年齢や国籍を問わず誰もが楽しめる芸術品で、知識や技術を身に付けると自分ならではの世界が表現できるようになります。
絵具と筆と画用紙さえあれば始められる手軽さの反面、水彩画について学ぶにつれ、その奥深さに魅力を感じるでしょう。
水彩画資格は趣味だけでなく仕事にも活かせます。
絵を描くのが好きな人はもちろん、キャリアアップしたい人も取得してはいかがでしょうか。
水彩画について、資格概要や資格取得後に活かせる職業、資格取得に向けたおすすめの通信講座などを紹介します。
水彩画は水で溶かして使う絵具を用いて、色を混ぜたり重ねたりしながら淡い色合いで仕上げる絵画で、みずみずしい美しさや透明感が魅力です。
色の作り方や塗り方次第で幅広い表現ができるため、技術を身に付けるにつれ、水彩画の奥深さに虜になるでしょう。
美術品を見たり描いたりすると、脳が活性化され良い刺激となるだけでなく、気持ちも安らかになるといったメリットがあります。
水彩画の基本や魅力について学び、初心者や自分にはセンスがないと思っている人でもきれいな作品を描けるようになるのが水彩画資格です。
水彩画資格は民間資格のため公的な効果はないものの、水彩画の基礎や様々な技法を習得できるため、資格を保有していると客観的なスキルの証明になります。
水彩画をはじめとした絵画にはスキルとともにセンスも必要なため、人から評価を得たい場合や仕事に活かしたい場合には、水彩画資格の取得が役に立つでしょう。
水彩画について学ぶ方法は3つあります。
一つ目は水彩画教室に通う方法で、直接プロの講師から指導を受けられてモチベーションが維持しやすい点がメリットです。
一方で、多くの時間と費用が必要になるといったデメリットもあります。
二つ目は独学で学ぶ方法で、費用を抑えて自分のペースでの学習が可能です。
しかし、思うように学習が進まないときのモチベーションの維持や技術面の向上は難しいでしょう。
三つ目が通信講座を受講する方法で、隙間時間に自宅で学習できる点や、専門のテキストを用いてプロの添削指導を受けられる点が魅力です。
独学と比較すると費用がかかりますが、資格取得に必要な知識を効率よく学習できるため、受講する価値は十分あります。
それぞれにメリットとデメリットが存在するので、自分にあった方法を検討してください。
資格取得後、水彩絵師として活動できる仕事がいくつかあります。
ここでは仕事内容や勤務場所、年収について紹介します。
資格取得後、知識や技術を磨き、イラストレーターとして活動が可能です。
自分の表現したい世界や顧客の要望を反映した作品が作れるようになると、多彩な方面での活躍が期待できます。
イラストレーターの働き方は大きく分けて、企業に就職する方法とフリーランスとして仕事を請け負う方法があります。
企業に就職した場合、就職先に指定された場所が勤務先となります。
就職先の企業によって年収も変わってくるものの、平均は360万円ほどです。
フリーランスの場合の勤務場所は主に自宅となり、年収は本人の技術力や仕事量でさまざまとなります。
資格を通じて得た知識や技術を活かし、水彩画の魅力を伝えたい人は講師になるのがおすすめです。
主な活動場所は、絵画教室やカルチャースクールとなるでしょう。
活動が軌道に乗れば、独立して自宅で開業したり、副業としても活動できるため、様々な働き方ができる点が魅力です。
自由度が高いため、働き方や授業のコマ数によって年収はさまざまですが、絵画講師として就職した場合の時給は1000円〜3500円ほどになります。
水彩画の資格は芸術に関わる仕事全般で活かせるため、水彩画の道具を扱う企業などへの就職も可能です。
水彩画に関する業務以外も兼務する可能性がありますが、自身の保有する知識を活かし活躍の場を広げましょう。
年収は会社や仕事の規模感によって異なるものの、200万円〜240万円程度のようです。
水彩絵師として働く中で、やりがいを感じる場面は主に2つあります。
一つ目は、自分の描いた絵が評価されたりコンテストに入賞したりして技術の上達を実感できたときです。
成果が目に見えて実感できると、モチベーションアップにもつながるため、やりがいを感じるに違いありません。
二つ目は、水彩画の魅力が広がり、自身が指導した人の絵が上達しているのを感じたときです。
講師として働くうえで、人の成長を実感できるのは最もやりがいを感じる瞬間といえるでしょう。
一方、仕事を続けるうえで気を付けておくべき点もあります。
人に評価されるような作品を作るには、技術だけではなく表現力も試されるため、基本を習得しただけで満足せずにスキルを磨く努力をする必要があります。
絵画に関する理解が深まると、絵を描く際だけでなく美術館で絵画などを見る際にも今までとは違った鑑賞の仕方が可能になるでしょう。
また講師として働くためには、知識を教えるだけではなく生徒に合わせて伝え方を工夫し、生徒が魅力を感じる教室づくりを心がけなければなりません。
相手とのコミュニケーションを大切にし、日々情報収集や自己研鑽に励みましょう。
水彩画の資格にはたくさんの候補がありますが、その中でも代表的な資格を5つ紹介します。
水彩画インストラクターは、日本インストラクター技術協会(JIA)が発行している資格です。
日本インストラクター技術協会発行の資格を保有する人は、指導を中心とした技術やスキルの水準が一定以上であると証明されます。
水彩アーティスト®は、日本デザインプランナー協会(JDP)が発行している資格です。
日本デザインプランナー協会発行の資格を保有する人は、デザイン技術の各スキルが一定以上ある証明になります。
色彩検定は、公益社団法人色彩検定協会(AFT)が認定する資格で、色の基礎や配色技法に関する知識を保有している証明になります。
4段階の級に分かれており、受験資格は特にないため、初めから上位級を狙えます。
美術検定は、一般社団法人美術検定協会が認定する資格で、美術に関する基礎知識を保有している証明になります。
4段階の級に分かれており、1級を受けるためには2級に合格する必要があります。
JWPAA認定パステルアートインストラクターは、通信講座を受講し資格審査に合格すると認定される資格で、日本福祉パステルアート協会(JWPAA)が主催しています。
パステルは水彩画を描く際に使えるため、資格を取得すると表現の幅が広がるでしょう。
水彩絵師として活動する際に資格保有は必須ではありません。
しかし、資格はスキルの証明にもなるので、保有していると仕事を受けやすくなる可能性が高いです。
水彩絵師になるための基盤となる資格はいくつかありますが、その中でも活用できる資格を2つ紹介します。
水彩画インストラクターは、水彩画の描き方の基本やコツ、絵を描くときに必要な構図の取り方やデッサンなど、上達するための応用的なスキルを習得した人に与えられる資格です。
講師資格としても有効で、資格取得の過程で実践的な手順やテクニックを習得できるため、自宅やカルチャースクールで講師活動を行いたい方におすすめです。
以下は日本インストラクター技術協会が行う、水彩画インストラクター資格の試験概要です。
受験料 | 10,000円(税込み) |
受験方法 | 在宅受験 |
合格基準 | 70%以上 |
申込方法 | 協会の公式サイトの資格ページから |
また、試験日程は以下のようになっています。
資格検定試験 | 2ヶ月に1回開催(2,4,6,8,10,12の1年に6回) |
申込期間 | 該当月の1ヶ月前の初日から末日まで 例:2月の試験の申し込みの場合は、1月1日から末日まで |
試験期間 | 該当月の20日から25日の6日間 |
答案提出期限 | 該当月の30日(2月のみ28日) |
合格発表 | 翌々月の10日 |
受験資格は特になく誰でも在宅で受験できるため、忙しい人でも挑戦しやすいのが特徴です。
試験は年6回、偶数月に実施されており、試験開催月の前月末までにインターネットから申し込む必要があります。
答案は期限内に郵送で提出しなければならないので、期日には余裕を持ちましょう。
水彩アーティスト®は、水彩画の基礎知識や技法、構図の考え方に関する知識を習得した人に与えられる資格です。
初心者の人にもおすすめの資格で、取得後はイラストレーターを目指して活動できます。
水彩画インストラクター資格と内容が似ているものの、水彩アーティスト®資格では複数の構図の取り方を学べるなど学習できる内容に違いがあります。
2つの資格取得で、水彩画をより理解できるでしょう。
以下は日本デザインプランナー協会が行う、水彩アーティスト®資格の試験概要です。
受験料 | 10,000円(税込み) |
受験方法 | 在宅受験 |
合格基準 | 70%以上 |
申込方法 | 協会の公式サイトの資格ページから |
また、試験日程は以下のようになっています。
資格検定試験 | 2ヶ月に1回開催(2,4,6,8,10,12の1年に6回) |
申込期間 | 該当月の1ヶ月前の初日から末日まで 例:2月の試験の申し込みの場合は、1月1日から末日まで |
試験期間 | 該当月の20日から25日の6日間 |
答案提出期限 | 該当月の30日(2月のみ28日) |
合格発表 | 翌々月の10日 |
試験概要は、水彩画インストラクター資格と同様です。
試験の開催回数が多く、在宅受験できる手軽さを活かし資格取得に臨みましょう。
合格発表まで期間が少し空く点には気を付けてください。
水彩画インストラクター資格と水彩アーティスト®資格を取得する際に活用できる通信講座には、「諒設計アーキテクトラーニング」と「SARAスクールジャパン」があります。
どちらも協会認定の通信講座で、初心者にもわかりやすいカリキュラムが用意されているので安心して受講できます。
プロの監修を受けたテキストを用いながら、添削指導を通して実践的に学べる点は独学では得られない魅力といえるでしょう。
自身の状況と照らし合わせて、通信講座の利用を検討してください。
諒設計アーキテクトラーニングには、受講により水彩画インストラクターと水彩アーティスト®両方の資格試験対策ができる、水彩アーティスト®W資格取得講座が用意されています。
基本講座とスペシャル講座の2つが用意されており、以下が基本講座の内容となっています。
対象となる資格 | 水彩アーティスト® 水彩画インストラクター |
受講料 | 59,800円 分割:3,300円×20回(初回4,276円) |
受講期間 | 6ヶ月(1日30分の勉強想定) 最短2ヶ月 |
添削回数 | 5回 |
基本講座は、初期費用を抑えながら独学よりも効率よく学習したい人におすすめです。
資格試験免除となる卒業課題は付いていないため、資格を取得するには自身で試験に申し込み合格しなければなりません。
一方、スペシャル講座の内容は以下の通りです。
対象となる資格 | 水彩アーティスト® 水彩画インストラクター |
受講料 | 79,800円 分割:3,800円×24回(初回3,891円) |
受講期間 | 6ヶ月(1日30分の勉強想定) 最短2ヶ月 |
添削回数 | 5回+卒業課題1回(資格試験免除) |
スペシャル講座は、短期間で確実に2つの資格を取得したい人におすすめです。
課題を全てクリアし、卒業課題を提出すると、水彩画インストラクター資格と水彩アーティスト®資格の2つの資格が取得できます。
基本講座と比較して受講料が2万円アップするため、一括払いが難しい方は分割払いを検討してはいかがでしょうか。
SARAスクールジャパンでは「水彩画資格取得講座」の受講によって、水彩画インストラクター資格と水彩アーティスト®資格の試験対策ができます。
講座には、基本コースとプラチナコースの2種類が用意されており、以下が基本コースの内容です。
対象となる資格 | 水彩アーティスト® 水彩画インストラクター |
受講料 | 59,800円 |
受講期間 | 6ヶ月(1日30分の勉強想定) 最短2ヶ月 |
添削回数 | 5回 |
こちらの基本コースにも、試験免除となる卒業課題は付いていないため、資格を取得するには別途受験料を支払って試験に合格する必要があります。
教材内容や受けられるサポートに関しては、スペシャル講座と同様です。
初期投資を抑えて自分のペースで学習したい人におすすめです。
一方、プラチナコースの内容は以下の通りです。
対象となる資格 | 水彩アーティスト® 水彩画インストラクター |
受講料 | 79,800円 |
受講期間 | 6ヶ月(1日30分の勉強想定) 最短2ヶ月 |
添削回数 | 5回+卒業課題1回(資格試験免除) |
こちらが資格試験免除となる特別講座で、卒業課題の提出によって水彩画インストラクター資格と水彩アーティスト®資格が認定されます。
基本コースと比較して費用が2万円アップするものの、資格試験費用もかからず確実に2つの資格が取得できる点を考慮すると受講する価値は十分あるでしょう。
水彩画資格は、水彩画の基本を学び絵がうまく描けるようになるのはもちろん、趣味や仕事に活かせます。
資格取得後は、水彩画の魅力を伝える講師として活動するほかに、コンテストなどに挑戦して実力を試すのもいいかもしれません。
水彩画は色の重ね方や組み合わせ方で様々な表現ができるので、技術を磨き自分の思い描く世界を表現して楽しめます。
自分の作品を絵手紙にして家族や友人に渡すと喜ばれるに違いありません。
美術に触れ脳を活性化させて、水彩画の透明感の中にある奥深さを感じ、人生を豊かにしましょう。
水彩画資格に興味を持った人は、ぜひ上記の協会や通信講座のサイトを確認して、資格取得のための第一歩を踏み出してください。