昨今では、100円均一などで手軽にハンドメイドの材料が手に入るようになっています。
そのような背景もあり、ハンドメイドの需要が高まっているといえるでしょう。
今回は、編み物の資格・手編みニットデザイナーについて、資格取得方法と通信講座について紹介します。
手編みニットデザイナーは日本インストラクター技術協会が認定する、手編みで製作するニットに関する知識を有すると証明される資格です。
編み物には大きく分けて「棒編み」「かぎ編み」「アフガン編み」の3種類があり、使用する繊維や編み方の組み合わせによって違いが生まれます。
編み物は道具や編み方、毛糸の太さや種類を変え様々なオリジナル作品を作れますが、知識や技能によって作品の出来が左右されるのです。
ニットは人気があるため、今後も需要が高まると予想されます。
手編みに興味のある方は、手編みニットデザイナーの資格取得を目指してみてはいかがでしょう。
手編みニットデザイナー資格が活かせる仕事はどのようなものがあるのでしょうか。
代表的な2つの仕事について紹介します。
手編みニットデザイナーという名の通り、デザイナーとして活動ができます。
ニット作品を制作するための技能や知識の習得により、糸の特色を活かし、ニット帽やセーター、マフラーや手袋などを制作できます。
オリジナル作品を制作し、販売するのが仕事になるでしょう。
手編みに関する雑誌や本のために毛糸メーカーから依頼を受け、デザインするのもデザイナーの仕事です。
ニットでできる服や帽子などを編み図に起こす技術を身につけると、デザイナーとして活躍する可能性も広がります。
資格取得で毛糸の特徴や様々な編み方を学べるため手芸店の仕事に活かされます。
手芸店には、毛糸を取り扱っているお店がほとんどです。
編み物の資格を取得した人は、手芸店に勤務している人も多く、来店されるお客様への接客や商品の説明や解説が求められます。
手芸店には初心者から上級者まで様々な人が来店するため、個人のレベルに合った商品の説明や知識量が必要です。
昨今の手芸店では、お店の一角で手芸教室を開催しているところも多く、そういった際の講師としても編み物の資格は活かされます。
手編みニットデザイナー資格は、日本インストラクター技術協会の資格試験の合格で取得する方法があります。
以下は、手編みニットデザイナーの資格試験の内容です。
受験料 | 10,000円(消費税込み) |
受験方法 | 在宅受験 |
合格基準 | 70%以上の評価 |
申込方法 | インターネットからの申し込み |
試験は在宅受験で、受験条件が特に設けられていないため、誰でも資格試験に挑戦できるのが特徴です。
試験では、編み物の種類や道具のメンテナンス、編み物作品の基本など編み物に関する基本的な知識が問われます。
手編みニットデザイナーを取得するためには、独学で試験に臨む方法と通信講座を使い資格取得を目指す方法があります。
誰でも試験に臨めますが、70%の正解が求められるため、試験対策が必要です。
通信講座では、資格を認定する協会から認められたテキストを活用できるため、試験対策に適しています。
手編みニットデザイナーを含む代表的な2つの通信講座を紹介します。
諒設計アーキテクトラーニングでは、「編み物マイスターW資格取得講座」に手編みニットデザイナーの資格の内容が含まれています。
1つの講座で2つの資格取得を目指せるカリキュラムが用意されているのが特徴です。
基本講座とスペシャル講座の2つが用意されており、それぞれのコースに特徴があります。
以下は基本講座の内容です。
対象となる資格 | 手編みニットデザイナー 編み物マイスター |
受講料 | 59,800円 分割3,300円×20回(初回4,276円) |
受講期間 | 6ヶ月 (最短2ヶ月) |
添削回数 | 5回 |
基本講座は、初期費用が抑えられますが、試験をそれぞれ受験し、合格しなければ資格取得ができません。
資格試験の申し込みを自身で行うため、手編みニットデザイナーか編み物マイスターのどちらか一つの資格を必要とする人に適しています。
2つの資格を取得するためには資格試験料各10,000円が必要になります。
以下は、スペシャル講座の内容です。
対象となる資格 | 手編みニットデザイナー 編み物マイスター |
受講料 | 79,800円 分割3,800円×24回(初回3,891円) |
受講期間 | 6ヶ月 (最短2ヶ月) |
添削回数 | 5回+卒業課題1回 |
課題を全てクリアし、卒業課題の提出で試験免除になり、講座卒業と同時に2つの資格を取得できます。
資格試験への申し込みも不要で、自分のペースで学習を進め、確実に資格取得できるのが特徴です。
初期費用を抑えた基本講座と確実に資格取得が可能なスペシャル講座、どちらが自身に合っているのかを検討しましょう。
資格認定協会より認定された、初心者にわかりやすいオリジナル教材が特徴のSARAスクールジャパン。
講座のテキストや添削は、プロの先生により監修・添削されます。
手編みニットデザイナー資格が含まれている「編み物資格取得講座」が用意されており、基本コースとプラチナコースに分かれています。
以下は基本コースの内容です。
対象となる資格 | 手編みニットデザイナー 編み物マイスター |
受講料 | 59,800円 |
受講期間 | 6ヶ月 (最短2ヶ月) |
添削回数 | 5回+卒業課題1回 |
基本コースは初期費用をかけずに、試験勉強をしたいという方におすすめです。
通信講座で学習後、各種資格協会への受験申し込みは自身で行います。
その際、資格試験料金が別途必要です。
手編みニットデザイナーか、編み物マイスターのどちらか一つの資格を必要としている方は、基本コースが適しています。
以下は、プラチナコースの内容です。
対象となる資格 | 手編みニットデザイナー 編み物マイスター |
受講料 | 79,800円 |
受講期間 | 6ヶ月 (最短2ヶ月) |
添削回数 | 5回+卒業課題1回 |
プラチナコースは、全ての課題提出後、卒業時に試験が免除で2つの資格が認定されるコースです。
短期間で確実に資格を取得したい方におすすめです。
同じジャンルの資格の複数取得は編み物に特化した学習をしてきたという証明になるため、就職などで役に立ちます。
編み物マイスターは、日本生活環境支援協会が認定している編み物の資格です。
編み物の基礎知識や専門的な知識や歴史、編み図の読み方などの知識を持っている証明になります。
編み物マイスターは、道具や編み方、さまざまな種類の毛糸を駆使し、様々な作品を作り上げます。
資格取得後は、編み物教室の先生やオリジナル作品を作るハンドメイド作家としての活躍の可能性を持った資格です。
手編みニットデザイナーは、ニットのプロフェッショナルとして認められる資格で、活動の幅が広がるきっかけになります。
趣味でニット作品を作っていた人は資格試験のための学習で、オリジナル作品を生み出すきっかけになります。
自分が作ったオリジナルの作品を購入して喜んでくれる人の姿をみるのは嬉しいですね。
デザイナーとして本を出版する可能性もあり、資格取得が夢をさらに大きくするきっかけになります。
手編みニットデザイナーに興味を持った人は、資格を発行する協会や認定の通信講座のサイトを確認してみてください。