保存食としても活用できる乾物は、製作過程で美味しさや栄養素を増加させた食材であり、近年は健康食としての需要が高くなっています。

乾物アドバイザー資格はそんな乾物について基礎的な知識を証明できる資格で、乾物の需要に応える形でスキルを活用できます。

本記事では乾物アドバイザー資格について、取得後にスキルを活用できる仕事や資格の取得に関わる試験・通信講座などをまとめました。

乾物アドバイザー資格とは

乾物の種類ごとに含まれる栄養素や乾物を使用した料理などの基礎知識に理解があり、それらの知識を教えられる能力があると証明するのが、乾物アドバイザー資格です。

各分野の専門知識と知識を正しく伝える指導力があると証明できる資格を取り扱う、日本インストラクター技術協会（JIA）が発行しています。

資格取得後は、乾物の提供や販売を行う仕事に就職する時に、知識やスキルがある人物とアピールできます。

乾物アドバイザー資格が活用できる職業

乾物アドバイザー資格の知識やスキルは、就職した仕事先によって活用方法が変わってきます。

乾物アドバイザー資格のスキルが活用できる仕事を紹介します。

食品メーカー

食品メーカーでは、製造や販売などそれぞれの業務で知識やスキルを活用できます。

製造部門では商品開発において、需要の高い乾物や必要とされている栄養素について、詳しい知識を持った人物として重宝されるでしょう。

飲食店

飲食店では、乾物の保存方法や調理方法などの知識やスキルを活用できます。

保存性の高さと味の良さを併せ持つ乾物の選択により、料理の質を上げつつ食材として長期間料理に使用できるので、店舗の経営を手助けできる人物になれるでしょう。

料理教室

料理教室では、目的に合わせた乾物の選び方や水で戻す方法などの知識とスキルを活用できます。

教える内容は教室側の方針によって変わってきますが、スーパー等で簡単に入手できる乾物を中心に、正しい使用方法や美味しく食べられる方法を指導していきます。

乾物アドバイザー資格を取得する方法

乾物アドバイザー資格は、協会が認定する資格試験に合格するか、通信講座の特別講座を利用して取得する方法があります。

受験期間前には自宅に解答用紙が送られて来るので、天候や交通機関の影響を受けず、在宅で試験に挑めます。

そのため、忙しい中でも自分の都合に合わせて受験しやすい試験です。

受験料	10,000円（税込）
受験方法	在宅受験
合格基準	70%以上
申込方法	協会の公式サイトの資格ページから

一方、協会が認定する通信講座には「諒設計アーキテクトラーニング」と「SARAスクールジャパン」があり、卒業課題の提出によって試験免除で資格取得が可能です。

卒業課題は受講期間の最後に提出する課題で、提出が完了すれば上記の資格試験を免除して、乾物アドバイザー資格を取得できます。

そのため、卒業課題を提出すると、2種類の乾物資格を同時に取得できるのです。

乾物アドバイザー資格を取得できる通信講座

乾物アドバイザー資格を取得できる協会認定の通信講座は「諒設計アーキテクトラーニング」と「SARAスクールジャパン」です。

試験免除となる卒業課題付きの講座がある2つの資格講座では、資格協会から認定された教材も利用できるので、資格試験の受験から取得を目指す人も活用できる通信講座です。

乾物ソムリエW資格取得講座 ｜ 諒設計アーキテクトラーニング

諒設計アーキテクトラーニングでは「乾物ソムリエW資格取得講座」から乾物アドバイザー資格の学習ができます。

基本講座の概要は以下の通りです。

対象となる資格	乾物アドバイザー 乾物ソムリエ
受講料	59,800円 分割：3,300円×20回（初回4,276円）
受講期間	6ヶ月（1日30分の勉強想定） 最短2ヶ月
添削回数	5回

教材や練習問題、添削課題で学習していく講座で、課題の返却時には講座の専門スタッフからのコメント付きで学習状況を把握できます。

スペシャル講座の概要は以下の通りです。

対象となる資格	乾物アドバイザー 乾物ソムリエ
受講料	79,800円 分割：3,800円×24回（初回3,891円）
受講期間	6ヶ月（1日30分の勉強想定） 最短2ヶ月
添削回数	5回+卒業課題1回（資格試験免除）

教材やカリキュラムは基本講座と同じ内容で、添削課題を全て提出すれば、卒業課題が提出可能になります。

正答率も問われない課題であるため、確実に資格取得したい人はスペシャル講座の利用を検討しましょう。

乾物資格取得講座 ｜ SARAスクールジャパン

SARAスクールジャパンでは「乾物資格取得講座」から乾物アドバイザー資格の学習ができます。

基本コースの概要は以下の通りです。

対象となる資格	乾物アドバイザー 乾物ソムリエ
受講料	59,800円
受講期間	6ヶ月（1日30分の勉強想定） 最短2ヶ月
添削回数	5回

添削課題を提出して学習を進める講座で、試験前には模擬試験問題集で実際に出題されるような問題を練習できます。

一方、プラチナコースの概要は以下の通りです。

対象となる資格	乾物アドバイザー 乾物ソムリエ
受講料	79,800円
受講期間	6ヶ月（1日30分の勉強想定） 最短2ヶ月
添削回数	5回+卒業課題1回（資格試験免除）

受講期間の最短2ヶ月は卒業課題の提出を含めての最短期間であり、学習時間を含めて考えると、資格試験の受験よりも早く資格が取得できます。

同時取得できる乾物ソムリエ資格とは

認定資格講座で同時取得できる乾物ソムリエ資格は、日本安全食料料理協会（JSFCA）が発行している資格です。

JSFCAの資格は食材や料理に関する専門的な知識を証明する資格であり、乾物の効果や適切な戻し方など、乾物に関わる知識とスキルが身に付いていると証明できます。

乾物アドバイザー資格から乾物に関わる分野で活躍する

乾物アドバイザー資格は、乾物の種類や使用した料理などの基礎知識とそれを指導できるスキルが身に付いていると認められる資格です。

基礎知識によって乾物の商品開発や販売での活躍が見込めて、指導力は取引先への商品説明や講師活動で活用できます。

乾物アドバイザー資格の取得によって新しい活動を始めたい人は、就職先の候補を考えながら、資格試験や資格講座の情報を確認して、取得の準備を進めてみてください。