イタリア料理資格人気の資格徹底比較

イタリア料理

イタリア料理の歴史はヨーロッパの中でも非常に古く、古代はローマ時代にまで遡ります。当時から1日3食が基本で、うち主体を現代のイタリアンレストランと同じように、コースで2~3時間かけてゆっくり食事をする習慣があります。

人気:イタリア料理ソムリエ

古代からオリーブ油、モスト由来の甘味料であるサーバ、蜂蜜などが使われ、食文化は大変豊かでした。12世紀から13世紀の早い時期に現代のパスタが生まれ、14世紀にはパスタの専門業者も誕生しています。大航海時代の16世紀に観賞用のトマトが輸入され、ナポリ人が改良、パスタの工業化が始まり、パスタとトマトはイタリアンに欠かせない食材になっています。

現代のイタリアでは主食はパンが主体であることが多く、北部ではトウモロコシを使ったポレンタが主食となる地域もあります。こうしたイタリア各地の郷土料理、伝統や食文化を理解し、ワインやパスタの種類、更にはイタリアではエスプレッソを中心としたバリスタの影響で、コーヒーなどの知識もイタリア料理ソムリエは幅広く周知していることが条件です。各ソムリエの中では、最もグルメな資格ということが出来るでしょう。

イタリアンコーディネーター

イタリア料理は、決してひとつのカテゴリに収まるほど狭いものではありません。イタリア料理といっても、地方ごとに独特の特色を持ち、それは地方料理の集合体のようなものです。これは和食に非常に良く似ています。例えばイタリア北部はオリーブ油よりもバターを多く使い、イタリア南部はトマトを多用する郷土料理です。沿岸部はパエリアを始めとした海鮮料理が多く、内陸部は魚介類をほとんど食べません。

肉類では、サラミ、ハムなどの加工食品が多く、チーズの種類もヨーロッパでは最も多いのが特徴です。また近年の「スローフード」発祥はイタリアだと言われています。こうしたイタリア各地域の食文化を紹介し、食材やチーズやワイン、あるいはコーヒー消費量もヨーロッパで最大のことも勘案し、イタリアン料理の総合的なコーディネーターを務めるのが、イタリアンコーディネーターです。

イタリアンマイスター

イアリアの特徴は、イタリア料理が随一と考える点があるところです。例えばコーヒーなら、イタリアでコーヒーといえば普通にエスプレッソのことを指します。また日本でよく知られるリゾットに関しては、イタリアでは米状のパスタを指す場合もあります。またピザはナイフとフォークで食したり、スパゲティはスプーンは使わないなど、イタリア以外のイタリアンでは見られない習慣もあります。

気候が温暖なイタリアでは、北はアルプス、南はアフリカ大陸に近く、平野も多いため、作物も豊富で地域ごとに独特の農畜産物、魚介類、野禽類、加工食品など、実に食文化は幅が広い特徴があります。

イタリアでは、食文化を維持するための原産地表示制度が整備されており、「原産地名称保護制度」によって、例えばパルメザンチーズなどは、パルマがあるエミリア・ロマーニャ地方の呼称であるため、それ以外の生産地では、Pameselloと呼ぶ決まりがあるなど、地域性を保護する特徴があります。イタリアンマイスターはこうしたイタリアの食文化を伝え、正しいイタリアの食材名称、原産地から調理法までもマスターしたことを証明する民間資格です。

イタリア料理研究家1級

「日本イタリア料理教室協会」が認定する資格で、北海道・東京・名古屋・大阪・愛媛・福岡・熊本などの会場で試験が行われています。イタリア料理の知識と技能を正しく伝達するために、一定の基準を設けるために設立されています。イタリア料理研究家1級は、20州それぞれの地方料理の特徴が説明できること、イタリア全土のフォルマッジ、サルーミなど特産物について理解しているなどの知識が必要です。イタリア各地のワイン名と品種や産地、その特徴、イタリア語で書かれたレシピの理解も試されます。1級は実技もあり、イタリア全土の伝統料理を100メニューを100時間以上実習していることや、 イタリア全土のワインを50種類以上学んでいることが条件です。

イタリア料理研究家認定試験3級

イタリア料理研究家1級と同じく、「日本イタリア料理教室協会」が認定する資格で、イタリアの食習慣、地理、気候について簡単な知識があること、イタリア各地の代表的な料理名と州を一致させることができるなどの基礎知識を試験します。有名伝統料理の名前とその由来もわかっていなければなりません。認定試験の中では初歩の試験にあたります。
イタリア料理資格  イタリア料理資格